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スタックソフト

私が惑星状星雲や銀河のスタックでよく使うソフトは、オートスタッカート(AS)、ディープスカイスタッカー(DSS)、ステライメージ(SI)です。大まかな使い分けは、処理枚数が数10枚以下の場合はSI、それ以上の場合は処理速度の速いASかDSSで、恒星数が少ない時は必然的にASになります。ラッキーイメージングの最初の画像処理では処理枚数が数100~数1000となりますので、ASまたはDSSを使います。惑星状星雲では写野の恒星数が多いものはDSSで処理し、少ないものはASでの処理になります。銀河については写野の恒星数が少ないものがほとんどなので、専らASを使っています。
以下に最近、銀河を処理したときのASの設定を示します。

AS_1.jpg

AS_3.jpg

AS_2.jpg

ファイルを読み込むと緑の枠線が中央に現れます。一般的にはこの枠を対象に移動させて、枠内に対象を入れてから解析を行うようなのですが、この写真のように対象が淡いとスタックに失敗します。惑星状星雲で輝度が高いものはこのやり方でうまくいくのですが、惑星状星雲でも淡いものや銀河ではスタックに失敗することが多いです。
この場合、以下のように対象の近くの比較的明るい恒星に枠を移動させて、枠内に恒星を入れ、スタックすれば成功する確率が高いです。

AS_4.jpg

解析が終わってスタックするときのアライメントポイントの設定は、マニュアルの1ポイント指定で最大範囲としています。複数のポイント指定でスタックするとうまくいかないことがありました。

AS_7.jpg

この設定で処理した銀河のスタック前後の画像を以下に示します。

AS_8.jpg

AS_9.jpg

スタック数は800枚の80%で640枚です。スタック前の恒星像には少し歪みが見られます。スタック後、恒星像の歪みは改善されていますが、恒星像が若干膨らんでぼけています。一方、DSSで処理を行うと恒星像にわずかに歪みが残りますが、像の膨張は少ないようです(写真はありません)。ASの方がスタック精度が低いのかもしれませんが、この後の処理を考えるとASを使ったほうが楽なので、最近は写野に恒星数が多い場合でもASを使うケースが増えてきました。以上はすべてが私の経験に基づくものであり、ASで結果オーライとなっているだけで、なぜそうなるのかは不明です。
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コメント

No title

こんにちは、また入選おめでとうございます。

わかりやすい解説ありがとうございます。やはりAS!は楽ですよね。ところで、、
AS!の設定はほぼ同じなのですが、異なる点として・・・Sharpenedは使用されてますでしょうか。
追加で別スタック画像が作成されますが、結果がなんか気持ち悪い画像になるので、私は使用しておりません。

あとReference FrameでDouble Stack Reference というのがありますが、よくわからないけど私はおまじないでチェックを入れているのですが、これは何をしているのかもしご存知でしたらご教示いただけないでしょうか。

アラインメントの指定でManual Draw なんてのがあったのですね。知らなかったなぁ。Analyseがうまくいけばあとは適当にやってもあまり結果は変わらないので気にしてませんでした。
あと、シグマクリッピングを使用しない場合はダーク減算で取り残した輝点ノイズがそのまま出るので、合成画像何枚かをさらにステライメージ等で合成するのは必須だと考えています。
このあたりは以前少し書いたのですが近々アチラの掲示板にまた載せる予定です。

Re: No title

>YAMASHITAさん

いつもコメントをいただき、ありがとうございます。
Sharpenedにチェックを入れるとシャープ処理を施された画像が追加されるのですが、
処理が強すぎるようで、一度使ってみようと思いつつ、まだ私も使ったことはありません。
Reference Frameではアライメントポイントの設定に使う参照フレームに何を使うかを設定するのですが、
Double Stack Referenceの意味、私もよくわかっていません。
ただ、以前どなたかのブログで、参照フレームを得るための処理時間が2倍になるだけで効果はなかった、
という報告があったのでチェックを外しています。
設定内容から判断すると、スタック処理された画像の品質に直接影響を与えるものではなさそうです。

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